トイプードルの病気予防について

飼主さんは、病気の予防に努める義務があります。
トイプードルを病気から守るため必ず行いましょう。
ここで紹介する予防を行うことにより、病気の確率は格段に低くなります。
共に末永く、健康で暮らしていけるよう病気の予防を心がけたいものです。

ジステンバーの予防

ブリーダーが細心の注意をはらうのは、ウイルス性の病気です。ジステンバーに感染すると1週間以内に食欲不振や発熱などが見られ幼犬が感染すると2次感染等により死亡の確率が最も高い恐ろしい伝染病です。
症状は様々で風邪のような症状で、緑の鼻水がでたり、痙攣などがあり食欲はまったくなくなります。
犬から犬の感染をふせぐため、ワクチン接種が完了するまで犬の接触はさける。
命をとりとめても、体や手足の麻痺など神経性症状がみられ改善は難しい。
混合ワクチン接種が最大の予防です。
幼犬の場合、は3回〜4回の混合ワクチンを接種してください。
なにより重要なのは、混合ワクチンを完了するまで他の犬の接触しなしことです。

パルボウイルスの予防

パルボウイルスもジステンバーと同様に伝染病です。
嘔吐、下痢(赤い)食欲不振などの症状がみられ感染すると7日以内に発症。
ジステンバーに比べ助かる確率は高いが、死に至る恐ろしい伝染病には変わりありません。
幼犬時は、犬の接種を混合ワクチン3回〜4回完了するまでは避けましょう。
犬に人間が接触し、犬に感染する場合もあり消毒等は欠かせません。
幼犬時に、死に至ってしまうウイルス感染で最も多い疾患の一つです。

フィラリアの予防

フィラリアは、蚊が中間宿主となり寄生虫(犬糸状虫)が感染し発症し死に至る病気です。
昔は、外で飼われている犬が多く、予防もされていなかったため感染してしまう犬が後を絶ちませんでした。
有名なところで、忠犬ハチ公も感染し亡くなっています。
蚊に刺されると、すべて感染するように誤解しがちですがそうではありません。
フィラリアに感染した犬の血を蚊が吸い、他の犬の血を吸うときにミクロフィラリアが蚊の体内から犬に移行します。
感染したらすぐに死亡するわけではなく、5ヶ月〜6ヶ月かけて成虫となる。
そのため、早期に駆除する必要があるため地域により異なりますが蚊が発生する5月〜12月頃まで1回/月予防薬を服用させまます。
体重により薬の量は異なりますので、動物病院にて調合してもらう。
フィラリアは、蚊により犬に感染するため予防をすることで感染の拡大が防げます。
人間には感染しないとされていましたが、稀に感染する場合があると学会で発表されています。
西郷隆盛も感染者の一人だとTVで言ってましたね。

避妊、去勢のついて

避妊や去勢の考え方は様々ありますが、ここでは病気の予防の観点から説明します。

雌の場合は、子犬を産まないと卵巣腫瘍、乳腺癌、子宮蓄膿症などの病気の確率が高くなります。
そのため、子犬を産ませない場合は最初の生理前(1歳)前後で避妊をすることにより病気になる確率は非常に低くなります。
2歳で避妊するよりも1歳で避妊すると当然に病気にの確率は低くなります。
少し太りやすくなるなどはありますが、健康が第一です。
飼主さんがよく理解し判断してください。

雄の場合は、去勢をすることにより前立腺癌などの予防効果があります。
また、マーキングを防止するなどの効果もあり6ヶ月前後に去勢をすることが望ましい。

避妊、去勢をすることが「かわいそう」と思われる飼主さんが大多数ですが、病気の予防の観点から飼主さんが判断することが重要です。

蚤(ノミ)の駆除

現在の社会環境においても、蚤(ノミ)は存在します。
公園、山、川などに散歩すると蚤(ノミ)を連れてくることがあるからです。
その場合、蚤(ノミ)は皮膚に痒みと炎症を起したり強いアレルギーをおこす原因にもなります。
蚤(ノミ)より皮膚病もひきおこす場合があり、予防は欠かせません。
人間にも影響があるため、駆除剤で定期的に駆除してください。