事故や怪我、けいれんなど動物病院に連れて行く前に、最低限の応急処置をすることで命が助けられます
トイプードルに限らず、犬の飼主さんは日頃より、応急処置方法を学んでおきましょう

怪我をして出血している

低血糖症になりふらふらして立てない

熱中症、日射病で呼吸が荒く立てない

骨折してしまった

痙攣、発作がおこった

感電してしまった

意識がない

変な物を食べてしまった

怪我をして出血している

まずは怪我をしている箇所を確認し、水で洗いガーゼ等で保護し清潔にします。
出血が多い場合や傷が深い場合は、止血をしてから動物病院にできるだけ早く連れて行ってください。
スプレー式の消毒、殺菌剤を用意しておくと緊急時に対応しやすいでしょう。

ふらふらして立てない

子犬の場合に特に朝が多く、ふらふらして立てない状況があると、低血糖になっています
その場合、ペットボトルのフタに水を入れて、砂糖を一掴み入れて飲ませてください。
2杯〜3杯飲ませ、舌の先にも砂糖を少しつけてください。
低血糖の場合は、食欲不振や何らかの体調不良でおこるため、動物病院に連れて行き点滴等の治療を行ってください。
その他、脳疾患の場合もありますので注意が必要です。

熱中症、日射病で呼吸が荒く立てない

熱中症、日射病は、締め切った部屋で気温が上がると息が荒くなり舌を出しながら立てない状態でふらふらしていることが特徴です。
この場合は、すぐに水につけるか、ホースで身体全体に水をかけて身体を冷やします。
扇風機をかけて、さらに身体を冷やすと効果的です。
その後、状態が落ち着いたときに濡れたタオルでくるみ、動物病院で診察してもらってください。
夏は、エアコンを26℃前後にセットし扇風機もまわしましょう。
また夏の散歩は、早朝、夕方に行くように心がけてください。

骨折してしまった

足の骨折等は、捻挫もあり素人では判断がつきにくいため、痛がっている足が床に時々でも着けるか、着けないかで大よその判断ができます。
時々、着くようですと1時間ほど様子を見てから動物病院に連れていくかを判断してください。
まったく、床に着けない場合や「ぶらん」としている場合はすぐに動物病院に行ってください。
膝蓋骨が外れている場合は自然に元に戻り回復する場合が多いですが、今後の予防も考慮し診察を受けて対処してください。

痙攣、発作がおこった

一見、低血糖の症状に似ていますが、痙攣はしばらく横に向かせて安静にさせて見守ってくさい。
長時間は続くことはないので、症状が治まったら動物病院に連絡し指示を仰ぎましょう。

感電してしまった

コードを噛んだりして意識を失っている場合は、コンセントからコードを抜き、息をしているかを確認します。
  • 意識があり息をしている場合は、そのままタオルにくるみ動物病院で処置をしてもらってください。
  • 意識がなく息をしている場合は、舌をひっぱり喉につまらないように呼吸ができるようにします。
  • 意識がなく息をしていない場合は、人工心配蘇生、人工呼吸になりますが心停止している場合は人工心配蘇生になります
犬を横にして、助骨を深く押し3秒〜5秒、緩めたりを繰り返し人工心配蘇生を行います。
人工呼吸は、犬の口を手で塞ぎ鼻に口をあて息を(3秒〜5秒間隔)吹き込みます。
自信のない場合や動物病院に連絡がとれる場合は、指示に従って行ってください。


意識がない

息をして心肺も正常な場合は、毒物や、衝撃により気絶している場合があります。
しばらく様子を見守り、その間に動物病院に連絡し状況を説明してください。
むやみに動かさないでください。

変な物を食べてしまった

  • 毒物の場合は、濃い食塩水を飲ませて吐かせてから動物病院に連れて行きましょう
  • その他の異物については、形状が分かる物であればサンプル等を動物病院に持って行きましょう
消化できなくても腸よりも小さい物であると大抵は糞にでてきますが、大きさにより腸閉塞をおこし死に至る場合がありますのですぐに動物病院でレントゲンを取り処置してもらってくさい。
特に、竹串などは内臓を気づ付けて死に至りますので、早急の対応が必要です。