フォン・ヴィレブランド病の遺伝子検査

ジュンナパークでは、種雄のトイプードルにフォン・ヴィレブランド病の遺伝子を検査し異常がないことを確認しています。つまり遺伝子の突然変異がない限り、フォン・ヴィレブランド病になる子犬は誕生しません。

フォン・ヴィレブランド病とは、トイプードルでも発症する遺伝性の出血性疾患です。
血液が固まる時に必要となるフォン・ウィルブランド因子と呼ばれる血漿タンパクの不足や機能が正常に働かないために、出血しやすく、かつ、止血しにくく命に関わる疾患です。
この疾患は 「常染色体劣性遺伝」という遺伝形態で次世代にその遺伝子を渡していく「遺伝疾患」です。
常染色体優性遺伝は、1対の遺伝子の片方に欠陥があるだけで発症しますが、常染色体劣性遺伝は、1対の遺伝子の両方に異常がないと発症しない。
つまりフォン・ヴィレブランド病がこれにあたります。
そのため、ジュンナパークでは種雄となる雄犬には、遺伝子検査を実施し、異常がないことを確認していますので子犬には突然変異がない限り発症しないことになります。
繁殖をお考えの方は相手がクリア(正常遺伝子)であることを確認してから交配を行ってください。

主な症状

・歯茎、鼻等の粘膜部からの出血している。
・(血便)や血尿
・長引くヒート、ヒート時の出血量が多い
・怪我や手術などの際に出血が多い止まり難い
・関節からの出血等

フォン・ヴィレブランド病はその他避妊、去勢においても大量に出血することがあるため、輸血の用意も必要になることがありますのでご注意ください。

ジュンナパークは遺伝子検査ができるものは限られていますが、今後も遺伝子検査が可能なものはすべて実施していき遺伝的疾患のリスクの軽減に努めていきます。